薄暗い部屋で影が蠢く。静かな声が聞こえた。
「This ...clearly.......era!」
「But ...very....」
「......tigation shows.......her」
タブレット端末から画像が投映される
他よりも低い声がはっきりと空間に響いた。
「If she is authentic, our compatriot will accomplish a great feat.Amen」
随分と古風な祈りの声で部屋が埋め尽くされていく。
それはもはや狂気であり、また同時に正気であった。
夜暗はただ静かに、彼らを覆い尽くすようにそこに留まっていた。


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