shouter

動かさないままの錆び付いた足で
疾走 失踪 裂創
立ち止まった日々に
「嫌気が差すよ」って誰かの言葉で
一生 折衝 失笑
解ってたフリ

動かない君は大きな樹の下で
日のあたる居場所(せかい)なんて要らない、と笑った

嘘に満ちた丘に棄てられた意味を
はき違えた君の寂れた末路で
その目に浮く夢は消えてゆくの
為す術もない、と偽って


開かないままの凍てついた喉で
畢竟 絶叫 発狂
聞き飽きた嘆きが
「骨に刺さるよ」って疲れた台詞で
絶対 実態 失態
他人事のフリ

語らない君は冷たい根の上で
進むべき前途(みらい)なんて無くした、と泣いた

夢を騙る胸がかき消した意図に
目を伏せた弱さを知るはずの君は
揺れる心の中
閉め切られたシャッターの奥に隠れたまま


もう一度答えて、その声で
僕のこの歌が届くなら


空に落ちる影が作り上げた世界で
踏み出した強さは
まだ此処に在るから


走り続けろ
その先にどんな未来があっても
叫び続けろ
たとえ誰にも届かなくても
 
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