ほんのちょっとの勇気と愛

微かな草の音(ね)
白い兎は月を語る
「あそこに仲間がいるのです」
見上げて一つ呟いた

僅かに水の音(ね)
井戸の蛙は海を望む
「ここよりずっと広いのです」
見上げて一つ呟いた

知らない世界へ踏み出すには
僕たちはまだ未完成で

震える手を伸ばして
君は少しだけ僕を見た
ほんのちょっとの
勇気があれば
きっとその手を取れるんだ


微かな土の音(ね)
君が歩いてるその道は
世界の何処かに繋がって
君の未来になるのです

僅かに石の音(ね)
僕が歩いてるこの道も
世界の何処かに繋がって
それが同じ場所だといいのに

よく知る世界も操れない
僕たちはまだ未完成で

震える手を握って
僕は少しだけ俯いた
ほんのちょっとの
愛があれば
僕はその手を取れるかな


歪んだ世界は
僕と君を切り離す
どんな優しい夢も届かない
例えその手を握っていたとしても
いつかは途切れてしまう
そんな世界で僕らは
どれだけの時間を過ごすのだろう


青い星の上には
幸も不幸も溢れてて
ほんの小さな僕たちには
全貌を知ることなんて
できないから

ほんのちょっとの勇気で
世界は変わるのかな
ほんのちょっとの愛で
変えられるのかな

ほんのちょっとの
勇気と愛で
世界を君に捧げたいのです


ほんのちょっとの勇気と愛で
世界を君に捧げたいのです 
inserted by FC2 system